スマホを仕事に使う場面が増えてくると、機種選びの重要性が増す。
Androidは機種も多彩だが、性能面に影響するパーツを着目するとCPUと画面解像度もバリエーションが多い。
CPUは新しいものほど良い
スマホのCPUは一年ごとに大きく進歩している。
種類の観点で見ると全部ARMなので機能に違いはないが、製造面で差がついている。
CPUは原則として新しいものほど良く、陳腐化が急速に進む。
これはより微細な製造プロセスが採り入れられるためで、性能と省電力性の両面で改善する。
昨年からの標準はプロセスルール45nmだったが、SamsungがGalaxy S3で32nmを投入し、最新機種でQUALCOMが開発した28nmのCPUが採用され始めている。
(数字が小さいほどハイテク)
画面解像度はHDが目安
仕事で使う場合、発色の良し悪しよりも解像度の高さの方が重要だろう。
昨年までは800x480ピクセルがAndroidの標準だったが、2012年は画面の解像度が一気に精細になった。
以前も検討したとおり、スマホの場合、相対的に細い横方向のピクセル数に注目すると考えやすい。
5インチ前後の機種では横720ピクセルの機種がハイエンドとなっている。
4インチ程度の機種では若干解像度が落ちるが、コンパクトさを重視するのであれば当然表示領域は減るので問題はない。
気をつけるべきは有機ELだろう。
現行の有機ELはpentile配列という技術で作られていて、横の解像度が液晶の2/3相当になっている。
仕様上720ピクセルとなっていても540ピクセル相当と見ると、細かい文字の精細さはもうひとつだろう。
有機ELの機種は動画や画像向きと言えそうだ。
スペック面では優位な日本製スマホ
もはやグローバル市場では存在感のない日本メーカーだが、ハードウェアスペックで見るとSonyもPanasonicも最新機種は優れている。
Samsungを除くと、LGやHTCがAndroidハードのシェア上位を占めているが、これらの二番手集団も目ぼしいヒットを打ち出せていないから、案外Sonyなどは巻き返せるようにも思う。